アメリカと中国で関税に関して合意がなされ日本時間の今晩のアメリカ株は大きく買われるだろう。しかし、損をしたくなかったら私の話しを聞いて欲しい。アメリカと中国の合意で好材料出尽くしとなるだろう。そして私は以前から申し上げているがアメリカ経済の実体面の悪化がこれから表面化すると見る。何故ならアメリカの高金利とトランプ関税の実体経済への悪影響がこれから指標として表れてくるのだ。株は実体経済に半年ほど先行して動くものだからだ。アメリカ株が高値を付けたのが去年12月、そこから半年後なら今年6月、つまりそろそろと言うことなのだ。トランプは金利を引き下げれば株がどんどん上がり景気もどんどん良くなるものと考えているのだろうが、ズバリ利下げは株売りなのだ。勿論、利下げはカンフル剤としての効果から一時的には株は上がる。しかし、90年代以降の日本経済を思い出して欲しい。日本は89年に高値を付けると年何度も利下げを繰り返していった、そして先ごろにはマイナス金利まで行った。その間の日本経済はどうだったかを。日本は歴史的大不況を経験し、ようやく昨年バブル期の高値を更新したばかり。これが利下げをしなければならない国の経済なのだ。そもそも金利はなぜ上がるのか?それは資金需要が旺盛で資金を借りたい者が多く、資金の奪い合いで資金のプレミアムである金利が上がるのだ。逆に金利が下がる局面とはどう言う局面か?それは資金の借り手が少なく貸し手の方が資金を借りてもらう為、少ないプレミアム、すなわち低金利で資金を供給するのである。以上のことから言えるのは実体経済が悪化し、資金需要が低迷し金利が下がるアメリカは売り、逆に実体経済の好転が見られ資金需要が高まり金利引き上げ局面に入った日本は買いと言うことだ。アメリカ株は数日以内に再暴落となるだろう。