私が目指すのは、王者の道、王道である。覇者の道、覇道ではない。暴力による支配である覇道では長期安定政権とは行くまい。それがこれまで白人がやって来た支配だ。暴力で無理矢理従わせたのでは従う方は内心では従っておらず反乱を起こす機会を常に狙っているからだ。そしてまた、それでは恨みを買うことになり後々報復されることも危惧される。
これに対し、道徳や倫理といった人間規範に訴えかける私の言う所の徳による政治、王道ならば相手は心から帰服している為、安定した統治が行える。私は敵対しない者は攻撃しない、無辜の民は殺さない。弱い者イジメはしない。困っている者がいたら助ける。嘘はつかない。人には親切にする。こういった人間道徳に則った政治をするつもりだ。それでも人間規範を犯す者は無くならないだろう。そう言う者には実力行使する力もまた必要なのは言うまでもないが。